technology development
技術開発

当社では、50年に及ぶ防水、塗装工事、構造物の調査、診断の実績を通して現在大学と企業とで次世代技術のイノベーションとして構造物点検ロボットや機能性コンクリート補修材の開発を進めています。

空中伝搬超音波による「浮き」調査装置

『浮き』の調査結果をデータとして保存でき人による感覚の差が生じない。
従来の構造物点検では、熟練者がテストハンマー等を使用して外壁を叩き、その反発音で『浮き』の判断を行っております。しかし、熟練者であっても『浮き』と判断する反発音は人によって異なり、客観的なデータとして残すこともできませんでした。
そこで、従来の技術である「超音波」を利用して『浮き』を客観的に判断できるシステムの開発を進めております。

空中伝搬超音波による「浮き」調査の仕組み

V透過法と呼ばれる手法にて超音波を構造物内部へ伝搬させ、内部で反射した超音波の波形の違いから、構造物の『浮き』を探知します。
従来の超音波検査ではグリスなどの接触媒質を通してコンクリートの品質検査などを行ってきましが、空中伝搬超音波は、空気中から検査対象物へ超音波を伝搬することが可能なため、接触媒質がなくても外壁の『浮き』を調査することができます。

ひび割れ自動検知ソフト

従来の画像診断では、ひび割れ等の損傷を人間が画像(写真等)を見て判断し検出していました。当社は、ひび割れの自動検出ソフトを某大学と共同開発を行い一部の外壁でひび割れの自動検出に成功しました。今後、あらゆる構造物の外壁にてひび割れの自動検出ができるソフトの開発に、取り組んでいます。

コンクリート強化材

三信建材工業株式会社・日研株式会社・国立大学法人名古屋工業大学が劣化したコンクリートの強度を回復させるセラミック塗料の共同開発に成功しました。

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人工的に劣化させたコンクリートに開発した無機質系コンクリート改質塗料を塗布し強度試験を実施した所、無塗布と比べ160%以上の硬度の改善が確認されました。
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改質塗料を塗布したコンクリートをEPMAで解析した結果、経年劣化によって失われたコンクリートに含まれるカルシウムとシリカ成分が塗布後、回復しました。
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今後は開発した塗料に撥水性などの機能を付与し、耐朽性を向上させドローンなどのロボットを用いた塗装やコンクリートの深部まで回復させる注入剤としての検討を行っています。

ペネトレイト工法(特許取得)

自然の重力と毛細管現状を利用してコンクリート内部までエポキシ樹脂を新党させる超低圧注入工法。

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加圧時の圧力に影響されない注入工法。
現在コンクリートのひび割れへの注入は、機械式、グリスポンプ、低圧注入器等を使用して何らかの圧力を加えて注入を行っています。しかし、器具の圧力の度合いで注入の完成度が異なり、注入器具の選択が大きく左右されています。ペネトレイトシステムは、自然の二つの力「重力」と「毛管現象」を利用し、植物が大地の栄養分を小さな無数の毛管を伝わって運ばれるがごとく、コンクリート自身が樹脂を吸い込む様に、微細なひび割れを伝わり、樹脂が躰体の奥まで行き渡ります。
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特殊技能を有することなく、誰でもが行える工法
器具の圧力を利用する事がないため、圧力管理、器具操作等の必要がありません。  ひび割れ部にペネトレイトを取り付け、樹脂を入れるだけで後は自然の力(重力と毛管現象)が躰体の中まで運んでくれます。ひび割れに確実に取り付けさえすればいいわけです。施工者の特殊技能に左右されることなく、誰が行っても同じ結果が得られます。